冬至と悩みとの関係

なごやかライフ

2007年12月22日 23:53

本日12月22日は冬至ですね。それで今日は冬至のお話をします。
沖縄では冬至のことをトゥンジーと言います。夏至はカーチーと言います。
本土でも沖縄でも、冬至はめでたい日とされますが、その意味をご存じでしょうか?
冬至は一年のうちで昼(明るい)が最も短く、夜(暗い闇)が最も長い日ですね。
夜とは苦しみを意味します。つまり苦しいのが一番長い日だということになります。
今日が最も長いのであれば明日からは短くなる。つまり“極まれば転ずる”のです。
だから今日で苦しみが最高で、明日からは明るいほうに転じる。おめでたいですね。
せっかくの冬至を迎えたのですから、苦悩は今日が最高で、明日からは明るさに
転じるようにしましょう。そのように意識すればそのようになりますよ。

ところで沖縄では、冬至にはトゥンジージューシーを食べるならわしがあります。
ジューシーとはおじやのことです。なぜトゥンジージューシーを食べるかというと、
本当は本格的な御馳走が良いのですが、昔はそれほど豊かではなく、又この時期は
正月もまじかで、そうたびたび御馳走を食べるわけにいかず、ジューシーでも大の
御馳走だったということになります。トゥンジージューシーを頂けることを感謝して
有り難くいただきましょう。
これは沖縄の大事な文化ですから、他の方々にも知らせて上げてくださいね。
自分の文化に誇りをもてることは、国際人として大切な感性の一つですよ。

 我が家では結婚以来38年間、妻がおいしいトゥンジージューシーを炊いてくれます。
家族全員(今では11人になっています)が揃ってトートーメーにお供えします。
それからウサンレー(おさがり)をいただきます。いただくときは、全員で次のように
唱えます。「宇宙自然の恵みとこれに関わった人々に感謝して、有り難く頂きます」と。
そして「みんなで揃っていただきます」と全員が声をそろえてから頂くことになります。
 最近では子供たちも全員が成人になっていますので、なかなか皆が揃うことはめったに
ありません。それでマチマチに食事をとることになります。そんなとき、どこにいても
それぞれが「みんなで揃っていただきます」と唱えます。「皆で揃って」と唱えることで
離れていても、家族全員とつながっているという感覚をもてるのです。ですから寂しいと
いうことはありません。これは我が家の宝として、長くつないでいこうと思います。
 
ついでに少し照れますが妻のことを話します。実は妻は料理がとても上手なんです。
そのことが嬉しくって、「君の手は温手(ぬくて)だ」と思って感謝します。すると妻がこう言います。
「私が料理が上手になったのはあなたのおかげですよ」と。えーどうしてと聞き返すと
「あなたがおいしいおいしいと言ってくれるので、私ももっとおいしいのを作ってみようと思ったの」
と言います。
ふーん・私が妻の料理の腕を上げていたのか!

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