2013年09月30日

良いつながりで“やさしい社会”を作ろう!



 現代社会はこれ程文明が進んだ社会でありながら、不確定な要素が多い不安混沌な時代と
なっています。カウンセリングの現場で見える根本原因は、つながりが希薄損壊していると
いうことになります。不登校・引きこもり・病気・苦悩・不安・虐待・犯罪・自殺、そして負の感情が
起きる根底に良い距離感のつながりがもててないことが大きく関係します。
 
 人間にとって最大の幸福はつながることです。つながりは、愛の原型であり、喜びの源泉であり、
心の支えであり、安定の基であり、心のエネルギー源です。誰でも良いつながりがもてれば、問題
行動を起こさない良い社会人となり健康に幸福になれます。苦悩を抱える人は、つながりがうまくも
てずに阻害感を感じています。

 反対にいじめや非行や犯罪などの問題行動を引き起こす人達も、実際は良いつながりを持ちたい
のに、もてないで苦しんでいるのです。

 6月8日の秋葉原無差別殺傷事件を起こした犯人も、その根底には自分とも周りとも良いつながり
をもててないという問題があるでしょう。犯人に同乗するものではないが、こうした事件が起きる背景
を私たちも真剣に考えなければなりません。特に政治家や、教育者や指導的立場にある人々は、
責任を感じるべきでしょう。


 少子化問題は経済問題もありますが若者が友達や恋愛や結婚への自信がないという関係問題が
あります。良い社会にするには、こうした方々を含め、どうすれば良いつながりがもてるか、社会にな
るかと、皆がわがこととして受け止め理解することだと思います。

 人間はまず自分とつながらなければ良いつながりはもてません。そのためには幼少期の親との
つながりが最も大切です。親とのつながりが順調であれば自己肯定感がもて、正しい自我が育ち
あるがままの自分を良しとして自分を好きになっていけます。劣等感も要らなくなります。社会で
うまく関わっていけるソーシャルスキルが身について「自分も大切に人も大切に」となっていきます。

 次に大切なのは、同年代とのつながりです。世の大人たちは子どもは自然に同年代とのつながり
がもてるものと考えているかも知れませんがそうではありません。経験豊かな大人たちの温かい庇
護のもとで、繋がりを教えてもらうことで育っていくのです。ですから頭をでっかくする教育よりも、
良い遊びを通して同年代とのつながりがもてる教育にして欲しいものです。
 
 そのためには親や保育士や先生の役割はとても重要です。残念ながらこういう立場にある人たち
でさえ自分とのつながりをもててない場合や、コミュニケーション術を積んでいない場合があります
ので、このフォローも必要となります。


 「良いつながりで、自分も大切に人も大切に、幸せな人生を生きる」方法はあります。もったいない
生き方を変える方法はあります。そのためには「自分も大切に人も大切に」となるアサーティブや
カウンセリングマインドが身につくTPGMで学ぶことです。


 家庭も学校も教育委員会も文部科学省も、企業も社会も、{良いつながりで優しい社会を作ろう}と
いう認識を強くもって欲しいものです。いきなり全員がこうなることは望めませんが、まずは心ある人
から始め、少しずつ理解を広め優しい社会にすることだと思います。


 良い社会をつくるには優しい社会をつくるのが早道です。急がば廻れと言います。自分が変われば
周りが変わります。自分が自分の人生の経営者となり「自分も大切に人も大切に」と自分とつながり
周りとつながりましょう。そうすれば良い距離感のつながりが広がり、豊かで暮らしやすい家庭・職場
・社会になっていきます。




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Posted by なごやかライフ at 16:01│Comments(0)なごやかライフ
 
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